ワンヘルスパークにて「手作り車椅子講座」を開催しました!

手作り車椅子講座の様子

本プロジェクト主催の「手作り車椅子講座」を開講しました!

手作り車椅子講座フライヤー画像

前回の記事で告知していた「愛犬家の愛犬家による愛犬家のための手作り車椅子講座」を
2023年2月11日、12日に無事開講いたしました!

ご縁があって、福岡県の舞鶴公園に2022年11月に新設された「ワンヘルスパーク」の
管理棟をお借りして行った、本プロジェクト初の小さな小さなイベントです!

舞鶴公園ワンヘルスパークってどんなとこ?

ワンヘルスパークのドッグランの様子

せっかくなので講座を行ったワンヘルスパークに関して少しだけご紹介。

【ワンヘルスパークとは?】
ワンヘルスの理念やその趣旨を広く国内外に発信するため
人と動物の健康や環境について学ぶ「ワンヘルスパーク」を整備し、
馬や犬とのふれあい(アニマルセラピー)による健康づくりや体験型学習教室を開催し、
ワンヘルス教育の推進を図る目的で
福岡市中心の天神から徒歩15分圏内で馬術体験ができるパークです。
(ワンヘルスパークHP より)

つまりは。。。
福岡のど真ん中に
・馬に乗れる!
・ワンちゃんたちを自由に走り回らせることができる!

そんな施設ができたのです!

そしてなによりも
ドックランの利用料が2時間で200円!!!!

安すぎる。。。
知る人ぞ知る、愛犬家にとってはたまらない夢のような場所なのです。

是非福岡にお住まいの方は一度訪れてみては?
(僕は決してワンヘルスパークの回し者ではありません。笑)

ご紹介はこんなところで。
こんなに素敵な場所をお借りすることができて、
車椅子の普及活動をすることができるなんて幸せ者だなぁ。としみじみ感じながら
活動報告をさせていただきます!

なんでこんな取り組みをしているの?

そもそもなんで車椅子講座なんてやっているのか?

ちょっとどこかに改めて活動の経緯を書かないとなぁと思いながらも
手が回っていない。。。(後日、改めて記事を書きます。)

今回はその思いをちょっとだけご紹介!

1匹の保護犬「こいみちゃん」をきっかけに始まった活動

このプロジェクトは一匹の保護犬「こいみちゃん」との出会いを
きっかけに始まったプロジェクトでした。

こいみちゃんは子犬のころに下半身不随の状態で保護施設に保護されました。

まだまだ子犬のこいみちゃんでしたが、後ろ足が動かないことを理由に
「殺処分」が決定されてしまいます。

それでも必死に生きようとしているこいみちゃんを見て
市との複数回の協議の上、動物愛護団体のアイハートが
なんとか保護施設から引き取りました。

試行錯誤の手作り車椅子

保護施設から引き取られた後は愛情たっぷりの愛護団体の方、飼い主さんに
育てられ、みるみる大きくなったこいみちゃん。

後ろ足は動きませんが、前足で体を引きずりながらも元気に動き回るこいみちゃん。

そんな姿を見て、飼い主さんは「手作り車椅子をつくってあげよう!」と
こいみちゃんのために試行錯誤して車椅子をつくってあげました。

しかしながら、ホームセンターなどで手に入る市販の材料では
なかなかこいみちゃんのカラダに合った車椅子を作るのは難しく

何台も何台も作っては乗ってもらいを繰り返したそうですが、
こいみちゃんは歩いてくれなかったそうです。

そこで、山岸(本サイト管理者)が3Dプリンター技術を用いた車椅子を考案
(この車椅子に関しても後日詳細を記事にします。)

こいみちゃんの身体に合わせて計算されて作られた車椅子。
この車椅子に乗った瞬間こいみちゃんは歩き出し、
いまでは自分の身体のように使いこなし走り回っています

動物用車椅子をみなさんにも知ってもらいたい!

今では車椅子を自分の身体のように乗りこなし、
他のワンちゃんたちに負けないほど元気に走り回るようになったこいみちゃん。

そんなこいみちゃんの姿に感動し、そして、飼い主さんの喜ぶ姿を目の当たりにして

「この感動をもっと多くの人たち、ワンちゃんたちに届けたい!」

という思いで、活動がスタートしました。

現在の活動について

現在はこいみちゃんに作ってあげた
3Dプリンターを用いた車椅子を他の動物たちにも使えるように
試行錯誤しながら改良を重ねています。

また、3Dプリンターの車椅子に限らず、
そもそも「動物用車椅子」という選択肢があることをみなさんにも知ってもらいたい!
という思いで、車椅子普及活動を進めています。

そんな取り組みの中の一つが今回の「手作り車椅子講座」です。

「手作り車椅子講座」の活動報告

そんなわけで、この講座を企画させていただき、
本日、たくさんの方にお越しいただき、
記念すべき第一回、第二回の講座を無事終了いたしました!

実はこのサイトの運営者であり、
今回講師を務めさせていただいた僕は
建築デザインを学ぶ名もなき大学院生です

先ほどの3Dプリンターを用いた車椅子を設計させていただいた以降
必死に動物の身体のことや介護のに関する勉強を進めてはいます
(先日動物介護士、動物健康管理士の資格を取得しています)が、
まだまだ知識が足りない部分は多いと思います。

そんな僕ですが、車椅子を設計していく中で
学んだこと、感じていること、みなさんに知ってほしいこと。

そんな思いを精一杯お伝えできるように全力で準備して
今回の講座に臨みました!

今回の講座で用意した資料全65ページ!

僕たちにとって初めてのイベント開催でもあったので
「あんまり人来ないかもねぇ」なんて心配していましたが、
予想以上にたくさんの方に予約をしていただき、足を運んでいただきました。
本当にありがとうございました。

みなさん、真剣に話をきいてくださり、
ときにはこいみちゃんの話に涙を流していらっしゃる方もおられました

みなさんのワンちゃんに対する愛をひしひしと感じながら、
講義させていただくなかで、自然と言葉に熱が帯びていきました。

今回の講義で少しでも僕たちの思いがみなさんに届いて、
そして、みなさんの不安や疑問が少しでも解消していたらいいなぁと思っています!

3Dプリンターを用いた車椅子

車椅子に乗ったミランちゃんとの2ショット

講義後には実際に3Dプリンターを用いた車椅子を
ダックスのミランちゃんにお渡ししました!

17歳のミランちゃんは足が弱ってきていて
普段は飼い主さんが身体を支えながらなんとか
散歩させていた状態だったそうですが、

車椅子に乗った瞬間に嬉しそうに歩き出してくれました
その姿を見て一同ウルウル。。。

飼い主さんたちも「こんなに歩けるなんて夢にも思っていなかった」
喜んでくださいました。

この瞬間が僕たちにとって何にも代えがたい原動力です。

この車椅子についてはまた改めて記事にしますね!

好評につき3月も開催予定!乞うご期待。

そんなこんなで無事、「手作り車椅子講座」を本日終え、
一安心の山岸です。

今回開催した
「愛犬家の愛犬家による愛犬家のための手作り車椅子講座」ですが、

好評につき、3月の開催も決定しました!
(既に予約をいただいているのだとか。)

日程に関しては後日再度お伝えしますが、
今回、参加できなかった方、
この記事をみて少しでも興味を持ってくださった方。

今回ももちろん参加無料で
全力で車椅子についてお伝えしようと思っていますので

是非ご気軽にご参加ください!

ここまで読んでくださりありがとうございました!

Own Feet Project 山岸 将大